2008年06月30日

卑弥呼の正答率が高いのはなぜか?

◆卑弥呼99%、大久保利通23%…認知度の差は何?
小学生の歴史の認知度に関する、とても興味深い記事です。

 ■小6、中3の学力テスト
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/156744/
産経新聞より引用

 国立教育政策研究所は27日、小6と中3を対象とした社会科の学力テスト(特定課題調査)の結果を発表。福井県、徳島県が分かる小6生はそれぞれ39・9%にとどまり、一方、中3では98・6%が少子高齢化を知っているとの結果が出た。研究所では、時間をかけて指導すれば知識の定着がはかれることが改めて裏付けられたことから、学校での授業時間確保がさらに求められそうだ。

 調査は昨年1〜2月、全国約1万6000人を対象に行われた。小6では、白地図から都道府県名を選ぶ問題で、正答率が最も高いのは北海道で99・8%。低いのは福井徳島に次いで宮崎県の40・1%だった。

 年表で42人の歴史上の人物を選ぶ問題では、正答率が最も高いのが卑弥呼(ひみこ)の99・0%。ザビエル(97・7%)、野口英世(91・7%)、福沢諭吉(88・8%)らも高かった。最低は大久保利通で23・5%。木戸孝允(25・4%)、大隈重信(28・7%)らも低かった。

 研究所では「明治の元勲は功績が似通っているうえ、エピソードが少ないので、覚えにくいのではないか」としている。

 中3では、公民の用語を問う問題で、正答率が高かったのは少子高齢化に次いで、基本的人権(97・2%)、最低は社会資本(33・4%)だった。


◆正答率が高い人物は
個人的に検証してみたところ、ゆとり教育うんぬんというよりも、歴史人物そのもののキャラクター、インパクトの強さによるところが多いのではないかと考えました。

我々大人でも、卑弥呼といえば祈祷師のような格好をした女性が、まるで漫画のようにイメージできるのではないかと思います。

ザビエルにしても、同様です。あのインパクトのある髪型、一度見たら忘れられません。

野口英世や福沢諭吉は、お札になっていますから、教科書で学ぶ以前に目にする機会が豊富にあります。

彼らに比べてしまうと、大久保利通はちょっとインパクトに欠けるように思います。近代史が難しいとか、登場人物が多いという以前に、小学生の脳に強烈な印象を与えるものが無かったのではないかなと思います。

やはりタレントやアイドルの知名度と同様に、目に触れる機会が多い人物や、強烈な個性を持つ人物は、強く印象に残るのではないでしょうか。

◆歴史はドラマです
歴史の勉強というと、どうしても年代や事項を暗記しようとしてしまいます。しかし、本来歴史は流れであり、ドラマです。

例えば壬申の乱。大海人皇子(後の天武天皇)が、兄である天智天皇に反旗をひるがえした日本古代最大の戦いです。

壬申の乱は、ある日突然起こるわけではありません。いや、天智天皇は突然の反旗にびっくりしたかも知れませんが、大海人皇子や地方豪族の間では、かねてより不満がくすぶっていたはずです。それが乱という形で初めてあらわれたのであり、そこには必ず原因と結果、すなわち人間臭いドラマがあるのです。

その人間臭いドラマの部分を知ると、歴史は俄然面白くなります

◆歴史を学ぶのに適した教材は?
できれば低学年のうちに、歴史物の学習漫画を読むことをオススメします。歴史上の人物がリアルに歴史を動かしてゆく様が、物語として頭に入る良い教材です。

この時、全巻セットなどの大量購入はしない方が良いのではないかと思っています。いくら漫画でも、一気にドカンと積み上げられたら、ちょっと引いてしまいます。

一回に与えるのはせいぜい2〜3冊(時代のまとまりごと)ぐらいの方が、「この後どうなるんだろう」というワクワク感が持続して良いのではないでしょうか。

学習漫画は各出版社から出ていますが、個人的には小学館版が絵に癖がなく読みやすいのでオススメです。歴史を流れで触れたことのあるお子さんは、高学年で歴史の授業を受けたときに、食いつきが違いますよ。



さらに、授業で習った時代を漫画で読み返すと、知識の定着が図れます。6年生のお子さんでも、歴史が苦手なのであれば、読んで損はないでしょう。加えて、夏休みに史跡めぐりをすれば完璧です。

posted by at_home_mama at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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